パーソナルジムのチラシ集客で「圧倒的成果」を出す手法を解説
「チラシ集客をやりたいけど方法が分からない」「チラシ集客をやったけど効果がなかった」
こんなお悩みをお持ちではありませんか?
チラシ集客を実施したものの成果がでないと、「せっかくかけた広告費が無駄になった」「チラシ配布にかけた費用を別の集客方法に使った方がよかったかも」という気持ちになってしまうでしょう。
チラシ集客で初めから高い効果を出すのは難しく、継続的にデザインやターゲティングの改善を行うことにより、徐々に高い効果が期待できるようになります。
本記事では、読むだけでパーソナルジムのチラシ集客で圧倒的効果を出す道筋が理解できるように、以下の内容を解説します。
- パーソナルジムのチラシ集客にかかる費用相場と反響率
- パーソナルジムがチラシ集客を活用する5つのメリット
- パーソナルジムでチラシ集客を始める4STEP
- パーソナルジムの集客用チラシ作成におすすめの方法4選
- パーソナルジムのチラシ集客成功のための5つのカギ
過去にチラシ集客を試したことがある方は、本記事の内容を読んだうえで、過去に実施したチラシ集客の良かった点と悪かった点を分析・改善すれば、より高い集客効果を感じられるでしょう。
また、本記事を保存しておいていただければ、チラシ集客を実施する際のチェックリストとしてもご活用いただけます。
前置きが長くなってしまいましたが、本題に入っていきます。
多様な集客チャネルが求められるパーソナルジム業界の現状
パーソナルジムの国内の店舗数は年々増加しています。
日本国内にパーソナルジムが何店舗あるかを正確に示す資料はありませんが、ポータルサイトやGoogleマップ等の掲載情報から推察すると、約1500~1700店舗ほどあると考えられます。
本記事の執筆時点(2023年2月)で多店舗展開をしているパーソナルジム運営会社5社の店舗数は、RIZAP株式会社が運営するRIZAPが119店舗、株式会社トゥエンティーフォーセブンが運営する24/7 Workoutが61店舗、株式会社ワールドフィットが運営するBEYOND GYMが75店舗、caname株式会社が運営するかたぎり塾が123店舗、株式会社WORKOUTが運営するREAL WORKOUTが94店舗となっており、これら5社の店舗数を合算しただけでも472店舗となります。
パーソナルジムがここまで急速に増えている理由は『参入障壁が低い』からです。
そして、参入障壁が低い主な理由は下記です。
・マンションの1室や小規模テナントで始められるため初期費用が安い
・商圏が狭いため出店可能なエリアが無数に存在している
・単価が高く低コストで運営できるため損益分岐点が低い
この参入障壁の低さゆえに、異業種からパーソナルジム事業に参入する企業も増えており、これらの企業の中には資本力や集客力を持った企業も多く存在しています。
そういった状況のなかで生き残っていくためにも、常に最新の集客トレンドを把握して、ご自身のパーソナルジムの集客に活かせる状態を保つ必要があり、多様な集客チャネルを持っておくことは経営の安定性にも繋がります。
パーソナルジムの集客において欠かせない手段の一つであるリスティング広告は、広告出稿企業 = パーソナルジムの数が増えていることによって、CPA(Cost Per Action:顧客獲得単価)が高騰し、費用対効果が悪くなってきており、特定の手段に集客を依存してしまうことは非常に危険です。
チラシ集客はパーソナルジムにとってはメジャーかつ有用な集客手段になるので、本記事を通して、正しく高い効果が得られるチラシ集客ノウハウを身につけましょう。
パーソナルジムのチラシ集客にかかる費用相場と反響率
まずチラシ集客を始めるかを検討するにあたって、「具体的にいくらかかって、どれくらいの効果が期待できるか」が気になるでしょう。
まずは、チラシ集客をにかかる費用の目安と一般的な反響率をご紹介します。
費用相場
まず、パーソナルジムがチラシ集客の全工程を業者に丸投げした場合にかかる費用の項目と金額の目安は大きく分けて3つあります。
①チラシのデザイン費用:約30,000円 ~ 60,000円
②チラシの印刷費用 :約15,000円 ~ 25,000円
③チラシの配布費用 :約20,000円 ~ 50,000円
※上記はA4両面カラーのチラシを1万部配布する場合の目安
A4両面カラー印刷のチラシ配布の全工程を外注した場合の総額は約65,000円 ~ 135,000円です。
上記の金額に幅がある理由は、デザイン料金・印刷納期・配布場所や配布期間などによって金額が変わるためです。
反響率
チラシ集客の反響率は一般的に0.01%~0.3%と言われており、10,000枚を配布したら1~30件の問い合わせに繋がる可能性があります。
総額135,000円の費用をかけて1万部のチラシを配布した際の反響率別のCPA(顧客獲得単価)は下記になります。
反響率0.01% → 総額135,000円 ÷ 反響数1件 = CPA 135,000円
反響率0.3% → 総額135,000円 ÷ 反響数30件 = CPA 4,500円
CPAは最終的な反響数の結果が出てから算出できるものですが、この場合の想定CPAは4,500円 ~ 135,000円となります。
もし1件しか反響を獲得できなかった場合は、非常に費用対効果の悪い集客方法となってしまいますし、30件獲得できた場合にはリスティング広告以上の費用対効果が得られる可能性を秘めています。
上記のシミュレーションはチラシ集客を丸投げした場合の金額から算出していますが、初回のチラシデザインのみプロのデザイナーに依頼して、2回目以降のチラシ配布の際には、細かなデザイン修正を自分で行うことで、費用の大幅な削減も期待できます。
また、「どれくらい効果があるか分からないから最小限の費用で始めたい」という方は、チラシのデザインと配布を自分たちで行えば、印刷代のみで実施することも可能です。
ここで注意したいポイントは、費用を抑えるために配布部数を減らしすぎないように気を付けましょう。
配布部数が少ないと、反響があるかないかの判断が難しく、検証・改善に繋げられなくなってしまうので、最低10,000部を目安に実施するようにしましょう。
パーソナルジムがチラシ集客を活用する5つのメリット
ここからは実際にパーソナルジムがチラシ集客をする5つのメリットをご説明します。
多様な集客チャネルを持ったうえで、目的や状況に応じて各集客方法を使い分けできるようになるためにも、チラシ集客のメリットをここで頭に入れておきましょう。
パーソナルジムがチラシ集客をする5つのメリット
① 新規見込み会員の獲得ができる
② 普段リーチできない層にアプローチできる
③ 特定エリアでの認知度を向上できる
④ WEB広告のCPAを低下させられる
⑤ チラシ配布の効果検証ができる
さっそく解説していきましょう。
① 新規見込み会員の獲得
チラシ集客のメリットの1つ目は、配布エリア内での新規見込み客の獲得に繋げられることです。
これは言わずもがなではありますが、チラシ集客の成功とは、新規見込み会員の獲得です。
チラシ集客におけるデメリットは見られずに捨てられることですが、それはインプレッション課金のSNS広告も同様です。
一方で、チラシはお客様の目に留まれば、じっくりと読んでもらえることに加え、紙というオフライン媒体であることによって保存が効きやすく、後から見返してもらえたり、同居する家族にもリーチできる可能性があるという点で副次効果も見込めます。
② 普段リーチできない層にアプローチ
チラシ集客のメリットの2つ目は、普段はリーチできない層にアプローチできることです。
普段リーチできない層とは、オンラインではリーチできないお客様のことです。
リスティング広告は検索ワードに対して広告を出稿するのでニーズが顕在化している顧客にしかアプローチできません。
SNS広告はターゲティング対象から外れていたり、そもそもSNSをやっていない人には、その目に触れることはありません。
リスティングやSNSでのアプローチでは漏れてしまうお客様にアプローチできるのはチラシ集客のメリットです。
自社で出店しているエリアの顧客にあらゆる手段で存在を認知してもらうためにも、オンラインでの集客施策に加えて、チラシなどのオフライン集客も積極的に取り入れましょう。
③ 特定エリアでの認知度向上
チラシ集客のメリットの3つ目は、チラシを配布したエリアでの認知度を向上できることです。
広告業界では、特定の商品やサービスを認知してもらうために必要な接触回数は最低3回と言われています。
なので、チラシ配布も1度で終わらせるのではなく、定期的かつ同じエリアへのチラシ配布を最低3回は行わないと認知すらしてもらえないと考えておきましょう。
ストレッチ専門店を多店舗展開しているDr.stretchのユニフォームを着たスタッフの方が、店舗の周辺でチラシ配りをしている姿を見たことはありませんか?
オープン直後の店舗で一定期間の街頭配布をやっていますが、あの施策を行う目的は、来店を促すとともに店舗周辺を歩いている方々に自社を認知してもらう効果も期待できます。
チラシ集客というと、つい自宅やマンションのポストに投函するポスティングをイメージしてしまいますが、店舗周辺での街頭配布も効果的なチラシ集客の手段の一つです。
④ WEB広告のCPAの低下
チラシ集客のメリットの4つ目は、WEB広告のCPA低下に繋がることです。
定期的に同じエリアで何度もポスティングをして、さらに店舗周辺での街頭配布も行うと、周辺エリアでの認知度が飛躍的に向上します。
そうすると、チラシではコンバージョンに至らなかったお客様でも、ニーズが顕在化したときにWEB検索経由で自社を選んでもらえるといったことも期待できます。
なにか商品を買うときに、「聞いたことがあるから」「見たことがあるから」という理由が購入の決め手となった経験は誰にでもあるでしょう。
同様に、パーソナルトレーニングのニーズが顕在化したお客様のWEB検索結果に、「見たこと聞いたことがあるパーソナルジム」と「まったく知らないパーソナルジム」の2つが出てきたときに、前者の方が選ばれる確率が高いのは明白です。
既に認知が取れているユーザーによるコンバージョン率は高いため、認知を獲得していないパーソナルジムと比べ、WEB広告において低いCPAで顧客を獲得できる可能性が上がります。
⑤ チラシ配布の効果検証
チラシ集客のメリットの5つ目は、チラシ配布の効果検証ができることです。
チラシの効果検証をする主な方法は下記の2つです。
・チラシ限定キャンペーンを作る
・パラメーター付きURLでQRコードを作成する
一つ目のチラシ限定キャンペーンを作ることは既に取り組んでいるパーソナルジムも多いと思います。
体験予約時にチラシを持参してもらうか、チラシを見たと伝えてもらうように促す文言をチラシ内部に盛り込むだけで実現できます。この方法の弱点は配布枚数に対して来店に繋がった数の割合しか算出できないという点です。
そこで2つ目のパラメーター付きURLでQRコードを作成するが有用な手段となります。
パラメーター付きURLで作成したQRコードをチラシ内に設置することで、チラシを見た人のうち何人がQRコード経由で自社のウェブサイトに訪れ、さらにそのうちの何人が体験予約に至ったかを測定することができます。
パラメーター付きURLの分析をするには、Googleアナリティクスを導入している必要があり、無料で導入できるので、まだ入れてない方は必ず導入しておきましょう。
Googleアナリティクスはこちら
Google公式のURL生成ツールはこちら
パーソナルジムのチラシ集客の流れ
ここからは実際にパーソナルジムでチラシ集客を行う際の進め方を4つのステップに分けてご紹介していきます。
パーソナルジムのチラシ集客の流れ
STEP1:事前準備
STEP2:チラシのデザイン作成と印刷
STEP3:チラシの配布(ポスティング)
STEP4:効果検証
外注する場合は、デザインから配布まで依頼するのか、デザインは自社で作成して印刷と配布のみを外注するのかによっても上記の工程や料金が変わります。
今回ご紹介する流れでは、最もおすすめの進め方である「チラシのデザイン作成までは自社で行う」を前提にご説明します。
それでは解説していきます。
STEP1:事前準備
チラシ集客を始めるにあたっての事前準備として、まずは下記3つを決めましょう。
・配布するエリア
・ターゲットユーザー
・配布するチラシ部数
これから上で挙げた3項目の説明をしますが、配布エリアの調査方法とターゲットの決め方に関しては、後述する成功のカギで詳しくご説明します。
【配布エリアの決め方】
パーソナルジムの商圏は徒歩2km圏内と言われていますので、部数を多く配布するために不必要に広範囲な配布エリアを指定するといったことがないよう、既に通って下さっているお客様の居住地域などを参考に決めましょう。
【ターゲットユーザーの決め方】
チラシ集客において、デザインやキャッチコピーが反響率を大きく左右させるので、ターゲットユーザーの選定は非常に大切です。既に通って下さっているお客様や長く通って下さっているお客様の属性をベースに決めていくのがおすすめです。
【チラシの配布部数の決め方】
一般的には2km圏内で10,000 ~ 50,000部を配布できるので、配布部数は10,000部以上がおすすめです。
住居の少ないエリアで10,000部を配布しようとすると、遠方にまで配布エリアが及んでしまうといった場合や、住居が多いため10,000部では配布したいエリアを網羅できない場合には、部数の増減も検討しましょう。
エリア選定においてはラクスルのポスティング地図を活用すると、丁目単位での配布部数のおおよその目安を把握することができます。
ラクスルのポスティング地図はこちら
STEP2:デザイン作成と印刷
STEP1が完了したら、デザイン作成とチラシの印刷を行います。
【デザイン作成】
デザインの作成は「自分で作る」か「デザイナーに依頼する」のどちらかです。
デザイナーに依頼する場合は数万円の費用がかかりますが、ジムのコンセプトやターゲットユーザーに刺さりやすいデザインのチラシが作れるでしょう。
自分で作る場合には、無料のデザインツールに入っているテンプレートを活用すると効率的です。
【チラシの印刷】
チラシの印刷方法は、「ラクスルやアスクルなどのインターネット注文」または「ポスティング業者にチラシ印刷も依頼する」のがどちらかがおすすめです。
自宅や店舗のプリンター、コンビニや印刷ショップで10,000部のチラシを印刷してしまうと、インターネット注文に比べて、印刷代金が2 ~ 3倍になってしまう可能性があるため注意しましょう。
STEP3:チラシの配布
チラシのデザインと印刷が終わったら、チラシ配布をします。
チラシ配布の方法は2つあり、「自分たちでポスティングする」「ポスティング業者に依頼する」のどちらかです。
10,000部のチラシ配布をポスティング業者に依頼した際の費用は、おおよそ20,000円 ~ 50,000円です。
予算やお店の状況に応じて、どちらかでやるか、両方やるかを決めると良いでしょう。
STEP4:効果検証
最後にチラシ集客の効果検証を行います。
効果検証は費用対効果の改善のためにも重要な作業なので、効果検証を行えるチラシ集客の仕組み作りが肝心です。
ポスティングの反響期間は配布から約1ヶ月間と言われていますので、配布後1ヶ月が経過したタイミングで効果検証を始めましょう。
効果検証する内容は、配布した部数に対する「チラシ経由の来店数」と「QRコード経由でのホームページ流入数」の2つです。
これらの数値を計測するために必要な準備は、後述する成功のカギをご覧ください。
パーソナルジムの集客用チラシ作成におすすめの方法4選
「チラシのデザインって自分で作れるの?」「自分で作る場合に何を使えばできるの?」
このように疑問に思われた方もいらっしゃると思います。
ここでは、チラシ作成におすすめの方法を4つご紹介します。
① Canva
② ワード / パワーポイント
③ クラウドソーシングサービス
④ デザイン会社
それでは、それぞれの方法について解説していきます。
① Canva(キャンバ)
Canvaは無料で使えるデザインツールで、Canvaで作成したデザインは商用利用もOKです。
様々なSNSのサイズに合わせたテンプレートが豊富に用意されていますので、「デザインには自信はないけどプロに依頼するのはちょっと…」という方におすすめです。
無料プランでも十分に有用ですが、有料プランに加入すると使えるテンプレートが増えるので、SNS更新を頻繁にする方であれば、投稿内容に応じたテンプレートが豊富にあるので、チラシデザインの作成以外の用途でも活用できます。
② Google Docs
Google DocsはGoogleアカウントを持っていれば無料で使える文書作成ツールで、マイクロソフトのWordソフトのGoogle版です。
インターネットで「GoogleDocs チラシ テンプレート」などの検索語句で検索すると、使えるテンプレートが見つかりますので、ぜひお試し下さい。
③ クラウドソーシング
クラウドソーシングはフリーランスのデザイナーさんに仕事を依頼できるサービスです。
自分でデザインを作れないから依頼したいけど安価に抑えたい方におすすめの方法で、数千円からチラシデザインを依頼できます。
クラウドソーシングは自分で設定した価格で仕事を依頼できますが、依頼金額が安すぎると案件を受けてくれる方がいない場合もあるので気を付けましょう。
また、意図しないデザインが完成してしまわないためにも、依頼したいデザインのイメージを決めておきましょう。
④ デザイン会社
チラシデザインの費用は最も高くなりますが、高品質なデザインを作りたい方は、デザイン会社への依頼がおすすめです。
前項でも書きましたが、初回のみデザイン会社に依頼して、後からでも編集可能なデータ形式で納品してもらえれば、次回以降のチラシデザインの修正をご自身ですることで、次回以降のデザイン費を抑えることができます。
パーソナルジムがチラシ集客で成功するための5つのカギ
ここまでチラシ集客を実施するまでの基本的な内容について説明してきましたが、ここからはチラシ集客を成功に導くうえで大切なポイントをご紹介していきます。
① 配布エリアの調査
② ターゲット顧客の設定
③ チラシのキャッチコピーとデザイン
⑤チラシ限定のキャンペーン
⑥チラシ内に複数個のQRコードを設置
上に挙げた5項目を実践すると、初めてチラシ集客を実施するパーソナルジムでも、次回以降の改善が簡単にできるようになり、より早くチラシによる集客効果が実感できるでしょう。
① 配布エリアの調査
まずはジムの周辺の人口動態について調べます。
配布エリアを設定するために、下記2つの情報を用いて、最も集客の見込めそうな配布エリアを絞り込みます。
・地理情報システムjSTAT MAPで調査した人口動態の情報
・既存のお客様の居住地をマッピングした情報
まず、総務省統計局が運営するjSTAT MAPという地理情報システムを使い、パーソナルジムの住所を起点に「半径●km圏内」もしくは「徒歩●分圏内」の性別/年齢別の人口を調べ、ジムの商圏内にいるターゲット顧客の母数を把握しましょう。
jSTAT MAPはこちら
次にGoogleマイマップを使って、既存のお客様の居住地をマッピングしましょう。
既存のお客様の居住地周辺に住んでいる方は、地理的観点で見れば自社の顧客になり得ると考えられますので、そのエリアでの配布の優先度を高く設定しておきましょう。
Googleマイマップはこちら
ポスティング業者に配布を依頼する場合は、基本的に丁目でチラシを配布するエリアを指定します。
1つの丁目あたりの配布部数の目安が800~1,000部なので、10,000部を配布するとしたら約10~12の丁を指定することになります。
パーソナルジムの出店場所によっても異なるので、ポスティング業者と相談しながら配布エリアを決めましょう。
② ターゲット顧客の設定
次に配布するチラシのターゲット顧客を設定します。
ターゲット顧客を決定するうえで使う情報は3つです。
・既存会員様の性別/年齢の割合
・ジムのコンセプトに合致している性別/年齢
・jSTAT MAPで取得した性別/年齢別人口
上記の3つの情報を合算して、最も多い性別/年齢層をターゲット顧客に設定し、パーソナルジムから近いかつ設定したターゲット顧客が多く住んでいる地域を、優先度の高いポスティング対象エリアとして設定しましょう。
チラシを見たお客様のほとんどは、来店前にホームページを見ることが想定されるので、チラシのデザインとホームページ内のジムの雰囲気が合致していないと、お客様は不信感を感じて離脱する可能性が高くなるので要注意です。
③ チラシのデザインとキャッチコピー
ここからはターゲット顧客に配布するチラシデザインについて、大事なポイントを説明します。
チラシを受け取った方の多くは、10 ~ 20枚のチラシの束にサラッと目を通しながら興味の有無を判断します。
そして、お客様がチラシに興味を持つか否かの境目は、チラシのデザインとキャッチコピーです。
ターゲット顧客として設定した方が目を通したくなるチラシデザインか。
チラシに目を通してくれた方が「もっと読みたい」と思えるキャッチコピーか。
これらを意識してチラシのデザインを作成しましょう。
④ チラシ限定のキャンペーン
ここからはチラシから来店予約に繋げるための手法をご紹介します。
チラシの集客効果を高めるうえで有効な手段が「チラシを受け取った人限定」のキャンペーンを設置することです。
例えば、体験料金や入会金の割引・無料キャンペーンは、パーソナルジムのチラシ集客における王道パターンです。
ただし、ホームページに既に掲載中のキャンペーンをチラシ限定キャンペーンとして見せることは、チラシを受け取った方がホームページを訪れた際に、不信感を感じて離脱する理由になりかねないのでやめましょう。
⑤ 複数個のQRコード設置
最後にパーソナルジムのチラシ集客で、最も実現して欲しい方法をお伝えします。
それはチラシ内に個別に設定したパラメーター付きのQRコードを複数に分けて設置することです。
個別に設定するとは、ウェブサイト内のトップページ・店舗案内・料金ページ・トレーナー紹介・お客様の声など、それぞれのページURLに対して、パラメーター付きのQRコードを作成してチラシの各部に配置することです。
これをすることで、10,000枚の配布したチラシを見て、興味を持ってホームページに訪れた方が、どの部分に興味を持ったかをアクセス解析を通じて検証できます。
この検証方法を導入することで、次回のチラシ配布時には、前回の配布時に最もアクセスの多かったページをチラシの目立つ部分に再配置するといったデザイン改善を、永続的に行うことができます。
パーソナルジムの集客ならエフアドへ!
パーソナルジムのチラシ集客について解説してきましたが、結果的に1万文字を超える超大作となりました。
現在、パーソナルジムの集客に手詰まりを感じていても、改善を重ねて諦めずに集客施策を打ち続ければ、きっと光は見えてきます。
本記事でご紹介したチラシ集客を成功させるうえで大切なポイントはたくさんあります。
チラシ集客で実践して欲しいことは、「誰に何を何枚配布して、そのうち何人が何に興味を持って、結果的に何人が来店してくれたか」の効果検証を行い、改良をし続けることです。
本記事を読んでいただくなかで、「この部分って具体的にどうするの?」「他に良い集客方法ないの?」「不安だから最初は全て任せたい」と感じた方は、フィットネス専門の広告代理店であるエフアドの無料相談をご利用ください。
パーソナルジムの集客における課題感や疑問点をお伺いして、これまでに当社でご支援させていただいたパーソナルジムの集客ノウハウや事例をもとにした有用なアドバイスを致します。